TOHOKU GROWTH Accelerator~プレゼン指導の様子をレポート!~
こんにちは!MAKOTOインターンの佐藤桃子(ももk)です。
11月25日に行われたレクチャー第4回の模様をレポートします!
今回の講師はヤフーアカデミア学長の伊藤羊一氏、テーマは「プレゼンテーション」!
TGA採択者によるプレゼンテーションとそれに対しての伊藤氏によるフィードバック、講義という豪華なコンテンツでした。
熱血!プレゼン指導
早速、Growthコースに採択されたZIG、フリーバル、クラウドセンス、ゼンシンの4社と次世代コースに採択されたPrezy、ザミラの2社にプレゼンテーションをしていただきました。
一社ずつ、ストーリーの作り方、初見でも理解しやすい説明の仕方、発音のクセなど、様々なフィードバックをいただきましたが、最も強調していたことは「ドヤるところでドヤる!」という点です。どの事業にもビジネスモデルや課題解決の手法において、固有の強みがあります。しかし、その強みを淡々と説明してしまうと、聞いている人に刺さりません。「マネタイズ手法を見つけました」、「1位をとりました」、「世界初です」といったフレーズは、少し語尾を上げたり、力をこめたりするだけで他の部分よりも強調することができます。伊藤氏から「人生最大のドヤで!」という言葉を掛けられた採択者も!
また、プレゼンテーションはプレゼンターが一方的に話すものではなく、双方向のコミュニケーションです。聞き手を意識しながら、複雑なビジネスモデルや市場の現状を具体的にイメージしやすいように説明したり、考えなくても分かるような言葉のチョイス、聞き手を巻き込むような話し方についても指導をしていただきました。
プレゼンもAIDMAを意識
続いてプレゼンテーションについてのレクチャーです。
そもそもプレゼンテーション、そして「人に伝える」ことは「人に動いてもらうため」に行われます。
では、人に動いてもらうためには、何を意識しなければならないのでしょう。
ここで出てくるのが「AIDMA」です!「AIDMA」とは、
「Attantion→Interest→Desire→Memory→Action」の頭文字をとったマーケティング用語で、消費者が情報を受け取ってからそれに対して行動を起こすまでの心理の移り変わりを示します。これをプレゼンテーションに適用して考えてみましょう。
Attention(注目する)
「この説明難しい」、「何言ってるか分からない」と一度思ってしまうと、聞き手の注意が散漫になってしまいます。そうならないために、スッキリ、カンタンに説明する必要があります。字数は少なく、文章は短く、中学生でも分かるくらい簡単な説明を心掛け、聞き手が迷子にならないようにしましょう。
Interest(関心を持つ)
関心を持ってもらうためには、ロジカルに考えたストーリーを作りこむ必要があります。一見難しそうに思えますが、伊藤氏は、ロジカル(論理的)=意味が通じていること、考えられた=結論が出ていること、と定義しています。つまり、しっかり結論とその根拠が示されており意味が通じていれば、聞き手の関心をしっかりプレゼンの内容に向かせることが出来ます。
Desire(いいね!と思う)
Attention、Interestは上記の通り左脳に訴えかけるものです。「いいね!」と思ってもらうためには右脳に訴えることが不可欠です。人はイメージでワクワクします。スタートアップのプレゼンは「こういうことが問題です、だからこうしたいです」ということは上手く伝えられていることが多い一方で、「こうなりたいです!こんな未来を実現したいです!」という将来像を想像させるのが弱いと伊藤氏は述べます。現状存在しないものは写真や絵を活用することで聞き手が具体的にイメージ出来るようにしましょう。
Memory(覚える)
プレゼンの内容を覚えてもらうためには、ポイントをキーワードで言うことが必要です。どんなに内容が良くても終了から数分経つと「結局何を言っていたんだっけ?」と主張を忘れてしまうこと、ありますよね。覚えやすい言葉でその主張のポイントを一言で、キャッチ―に表現すると、聞き手の記憶に留まります。
Action(行動する)
最後に、実際に聞き手に行動を起こさせるのに重要なことは「情熱と自信」です。「情熱=一番好きですか?」、「自信=とことん準備しましたか?」という問いに収束します。最後は気合いで押し切りましょう!
質疑応答
質疑応答での参加者と伊藤氏のやりとりをいくつかピックアップしてご紹介します!
Q,羊一さんも緊張して言おうとしていたことが飛ぶような経験をしたことはありますか?
A,若い頃はプレゼンが本当に苦手でした!ですが、場数を踏んで、フィードバックをもらっては修正することを繰り返すことで克服しました。
Q,壇上で歩くのが苦手なのですが、コツはありますか?
A,「ジョブズみたいに歩かなきゃ!」と意識するとわざとらしくなってしまうので、「声のシャワーを届ける」ことを意識するべきです。空間全体に声のシャワーを届けるために、今会場の右の方に向かって話しているから次は左の方に向かって話そう、という風に考えながら振舞うと自然に出来ます。
Q,プレゼンの中で強調するところ、しないところはあった方が良いですか?
A,もちろんです!プレゼンテーションはコンサートと一緒。じっくり聞くところ、盛り上がるところがはっきり分かれていると、聞き手がより一層飽きなくなります。
終わりに
プレゼンテーションはただ伝えれば良い、という風に思いがちですが、真の目的は「人に動いてもらうこと」という点が印象的でした。プレゼンテーションの結果、聞き手に次にどんなアクションをしてほしいのかを考えながら、ストーリー構成、見せ方、話し方などを工夫するように心掛けたいですね。また、伊藤氏から熱烈指導を受けた採択者の方々が2月24日のDemoDayでどんなプレゼンテーションを行うのか、楽しみです!
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佐藤桃子(ももk)
東北大学経済学部に在籍。
2018年2月、MAKOTOにインターンとしてJoin。
地方創生、TOHOKU GROWTH Accelerator、メディア作りなど幅広い業務に従事。
大学では国際協力サークルを立ち上げたり、学部内で最もブラックなゼミで研究に没頭したりした。
日本の冬は寒すぎて、春休みに避寒地に旅行することだけを楽しみに生きています。